メルクル・N響・マーラー2番
昨年10月に行われた N響のマーラー/交響曲第2番「復活」をテレビで。指揮:準・メルクル。演奏そのものを云々する素養はないのであれだが、第一バイオリンと第二バイオリンを指揮者の左右に置く、いわゆる両翼配置にしているのが目を引いた。こういう配置がアリなのは知識として知っているが、実際に演奏会で見た経験はあまりない。歴史的には両翼配置の方がメジャーだったそうで、最近こういうトラディッショナルな配置を復活することが見直されているのかも知れない。そういえば最近演奏会って行ってない。
演奏する側にとっては、普段あまり聞こえないパートが隣で聞こえるのは、違和感があり演奏しにくい。まあ慣れだろうけど。音響的には意味があるはずだけど、自宅でテレビで古い安アンプとちゃちい自作のスピーカーを通して聞いちゃってもあまり関係ないよなあ。
ところでメルクルの指揮は端正で美しかった。レコードやCDでのみ指揮者に触れていた時代と違い、いまどきの指揮者はヴィジュアル(もちろん顔とかじゃなく指揮の身振りのことだよ)も美しくないといけない。昔、バーンシュタイン好きだった後輩が、CDでなくLDで交響曲を聴くようになって、バーンシュタイン好きをやめてカラヤンに走ったという逸話がある。
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