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2004/02/07

京極夏彦『豆腐小僧双六道中ふりだし』(講談社)

ようやく、京極夏彦『豆腐小僧双六道中ふりだし』(講談社)を読了。満員電車に持って乗るのはしんどい大きさだからといって、出張に持っていくにふさわしい大きさだとも思わないぞ、あたしよ。
豆腐小僧が可憐だ。こないだいでぢさんともチャットで話したけど、何しろ可愛い。アホなんだかカシコなんだかわからん。大頭、玩具模様の着物、おっとっとっと豆腐を盆に捧げる様子が、異様に愛くるしいのだ。
京極夏彦による、豆腐小僧を題材にした妖怪分類学入門であり、妖怪図鑑のようでもあり、失われつつある妖怪への郷愁でもあり、妖怪総進撃でもある。相手はもちろんキングギドラではなくて、妖怪を消失させるもの、小ざかしい文明の進歩を振りかざすものたち、妖怪文化の衰退そのものである。
達磨先生の

「訳の解らぬ怖いモノを、畏怖心、嫌悪感、不快感と分類し、更に様々な解釈を加え、それぞれに規定して、爪を抜き牙を抜いて飼い馴らし、最後には笑い物にしてしまう--その笑いモノこそが我等妖怪なのだ」

という言説は、京極夏彦の自論の力強い展開であり、だから、お前が妖怪の完成型だ、と言われた豆腐小僧がぐっと凛々しい顔をするところなんぞ、感動して涙がこぼれそうになったよ。いや、笑うところなんですけどね。
面白うて、やがて悲しき。

終いまで読んでから、はっと気が付く。なんだ、これまだ『ふりだし』じゃん。続きがあるんじゃん。また豆腐小僧に会えるね。今から待ち遠しいよね。
そのまえに、この本、ちょうど豆腐の形をしたこの本。これを捧げ持てば、ほら、あなたも豆腐小僧。

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