望月諒子『神の手』『殺人者』
望月諒子『神の手』・『殺人者』(いずれも集英社文庫)を立て続けに読む。時間つぶしに寄った本屋でふと『神の手』を手に取ったのは一昨日である。いっき読みしてしまった。ああ面白かったというかもっと読みたいぞ。
丹念に書き込まれているのにスピードを失わない心理描写。仕掛けが巧妙なので、作者の思い通りに不安にさせられたり、予測を外されてくらくらっとさせられてるような感じが、ちょっとしゃくだわ。派手ではないが中盤の底できっちりとボールを奪い、スペースに計算されたパスを繰り広げるような、あ、サッカーとミステリーがごちゃ混ぜ。
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