双葉社から「トーキョー ワッショイ!」 ~FC東京 99-04 REPLAY~が刊行
本書は「どうやってぼくらはサッカーに関わっていったらよいのだろう」、そしてその中で「なぜ我々はFC東京を愛してしまうのか?」という命題に向かって、客観的な取材記者の視点と、スタンドからのサポーター的視点を織り混ぜて綴った、意欲的な書下ろしノンフィクションです。
だそうです。
すばらしい。
著者の後藤勝さんという人は、サッカー批評issue 20で『狂熱のシーズン―ヴェローナFCを追いかけて』の書評にことよせて、レアル・マドリー戦の時のFC東京のゴール裏について触れていた人である。『スポーツナビ | コラム:福田健二、コパ・リベルタドーレスの深淵を垣間見る』で、パラグアイのグアラニに移籍した福田健二について、現地取材して書いてくれていた人でもある。
日本で、サポーターの生態を描いた文章で、納得のいく文章というのを、あたしはまだ印刷媒体ではお目にかかったことがない。優れた記者が取材をして書いたものでも、核心にはなかなか近づけてないように見える。一旦どこかのクラブチームを好きになってしまえばいとも簡単に理解できることが、なぜそんなに困難ですか。
で、この後藤勝さんは、サポーターの惑溺をしながら、それをきちんと言語化する資質を失わない稀有な人ではないかと思っている。何となく、そういう確信がある。
本を手に取るのがすごく楽しみです。
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