神の手、人の技(余談)
スポニチアネックス サッカー 記事:“神の手弾は正当”審判委が結論
あ、そう?誤審はなかったことにしたいの?
やー、これで思い出したのがですね、サッカーとは関係なくなっちゃうんですけど、1998年のWGP 250ccクラス、タイトル争いは最終戦までもつれ込み、カピロッシと原田哲也が僅差、そのちょっと下にロッシと、そういうポイントスタンディングだったですよ。その最終戦アルゼンチンGPの最終ラップの右コーナーで、ロッシの次を走っていた原田がコーナリング中に、後ろから来たカピロッシが明らかにオーバースピードで、まるで巡航ミサイルのように原田の側面にぶち当たり、原田がコースアウト、カピロッシはそのまま持ち直してロッシに次ぐ二番手でゴール、チャンピオンはカピロッシに決定、ということがありました。この時原田とカピロッシはアプリリアの同じチームだったんだけどね。とりあえずは危険走行ということでカピロッシのこのレースのポイントは剥奪されたんですが、何とカピはその後FIMに提訴、「故意ではなかった」と涙ながらに(かどうか知らんけど)訴えたんですよ。そう、この時、FIMのルール上は、「故意に危険走行したら失格」とありましたからね。おかげで、何とポイントは戻ってきました。が、あまりのかっこ悪さにアプリリアはカピロッシを放出します。チャンピオンを放出、しかも(身びいきの)イタリアのメーカが、イタリア人ライダーより日本人ライダーを選んだということで、カピロッシの信用は地に落ちたことがよくわかるできごとではありました。
その後、FIMはルールを改正し、「故意か否かに関わりなく、危険走行は失格」ということになりました。おかげで、あくる1999年のムジェロGP、スタート直後の1コーナーで、カピロッシが無理な追い越しをし、同じイタリア人ライダー、ムジェロの主といわれたベテランのルッキをつっかけ、ルッキとその後ろにいた本間をつっころばせて自分は黒旗無視したまま走り続けたアクシデントでは、ばっさりと失格になりましたよ。こういうやつは何度でもやるね。カピロッシはたぶん悪気はなかったんでしょう、何も考えてないだけでね。しかし、未だにカピロッシの話が出ると、原田贔屓のうちの相方は中指を立てます。
長々何がいいたいかというと、岡田審判をかばいたいんだか(確か今年で定年?)何だかわからないけど、意図的だったかどうかなんて何でわかるのよー、ということですね。誤審だった、でも試合結果は覆りませんよ、岡田さんは2回くらいJリーグお休みね、の方が、あたしは納得できるなー。ただのハンドじゃない、ゴールになったハンドなんだから。
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コメント
ををっ、立てるとも(-_-)凸
俺らは死ぬまで原田が真のチャンプだったことを忘れはしないが、俺らが死んだ後に残るのはリザルトだけだ。
あの年、チャンピオンになったのはカピで、原田は負けた。 歴史というものはこういうからくりで出来ている。
投稿: ぺんた | 2005/03/11 02:56
MotoGPファンのグラサポです。純喫茶からすっ飛んでまいりました。
なるほど!サッカーのほかの例を出されるよりも、あのときのカピを例に出されると、非常に分かりやすいですね。
CRTの前で31回ほど頷かせていただきました。
投稿: 韜晦人 | 2005/03/13 15:26
韜晦人さんいらっしゃい。
31回ですかそうですか。原田も悲運のつきまとうライダーではありました。
予想した通り、普段サッカー見ない人たちが見当違いな騒ぎ方をしてますね。TOTOに影響するやしないや。
投稿: おがん | 2005/03/13 21:05