ノブオさんありがとう。本当にありがとう。
前半、いい形で攻めていたのに、相手ゴールキーパーやディフェンダーの気持ちの入った守備で、押し込んでいた時間帯に得点できず。ボールの失い方が悪いなー、と思ったらカウンターでやられた。ゴールで元気になる甲府イレブン。甲府は本当にいいサッカーをしていて、怖がらずに前に出て来るし、これが大木イズムってやつなのかしら。繋ぐサッカーでは元々先輩だ。FC東京は完全に崩されることたびたび。
どうにか一失点で抑えてハーフタイム、サポーターはみんな暗澹とした気持ちだったよね。今年はアウェーで勝ってないし、甲府はいいサッカーしてるしさあ。こっちの中盤はどんどん緩み、最終ラインがどんどん下がって来てたし。
それでも、ノブオさんが、ひとりこの方だけが、走り続けてくれたんだよねえ。ノブオさん、いいよいいよー。30代があれほど走ってあれほど献身的に、最後まであきらめないプレー。
そうして、後半、甲府の高いラインの裏を狙う意図を徹底するためか赤嶺をリチェーリに、地元で頑張り過ぎたか、前半終了時点でおじいちゃん顔になっていた宮沢を小澤に代えて、この修正が成功した。
あたしら本当にダメかと思いましたが、選手たちは甲府のいいリズムに耐えて、しのぎ切ったね。甲府に倉貫がいたらどっちに転んでいたかわからん。あと、ゴール前での甲府のハンドをアピールしている間にカウンターで危うくやられるところだったけど、ゴールポストに助けられた。ノブオさんの同点弾が決まったのは、そのさらにカウンターからである。信じて走ればサッカーの神様がご褒美をくれるかのように。あれポストで本当に助かったなあ。ハンドのアピール中にボール持っていかれた時は、これが決まっちゃったら憤死するんじゃないかと思いましたよ。勘弁してよ。
しかし本当、ルーちゃんは固め打ちするな。ヘディングは、ヒロミの薫陶のおかげかも。最後のミドルは、もう甲府の選手の気持ちが切れてたのかも知れないけど。小澤も、惜しいボレーもあった。小澤は気持ちの高い、いい選手だ。得点させてあげたかった。
そしてこのガーロ監督のハーフタイムコメント、お聞きになりましたか。「前半の結果に怒りを覚えろ」「DFの裏のスペースを使っていこう」「この試合は絶対に負けられない」だそうですよ。「前半の結果に怒りを覚えろ」鼻血出そう。素敵だわアレッシャンドレ。あたしは、コリン・パウエル語録の「まず怒れ、そしてその怒りを乗り越えよ」を思い出しました。ガーロ監督もいろいろ苦労してるようだけど、後半きっちり修正して来るよね。一巡して後半戦になったら、もうちょっとスタメンから行けるようになりますかねー。
いいお天気だった。暑かった。甲府はホスピタリティがすばらしかった。駅やバスターミナルに「歓迎!FC東京 ようこそ富士の国やまなしへ」なんて掲げてくれるアウェーが他にあるか?ハーフタイムの抽選券もアウェーサポーターにも配ってくれるし。スタジアムDJはアウェーサポーターまで乗せようとして一生懸命だった。ちょうどいい距離だし、また来たいと思った。今度はワインとか飲みたいなあ。
小瀬は初めてだったんだけど、女子トイレが少ない(すごい待ち行列になった(仮設トイレがあったらしいけど案内が不足していた))のを除くと、陸上競技トラックが付いている割には見やすいグラウンドだと思います。
最後になるが、審判の片山さんが凄かった。特に後半だけど、足を掛けようが手で突き飛ばそうが引っ張ろうがハンドだろうが、全部スルー。そうなればやったもん勝ちなんで、見てる方は怪我人が出るんじゃないかとハラハラしました。うちの子あんまりそういうの上手くないんだよ。正当なショルダーチャージを流すのはいいと思うけど、あれはひどすぎる。責任を放棄しているようにすら思える。ああいう審判でも何とか気持ちを切らさずにプレーできた(ポストにも助けられたが)のは、いい経験っていうのかなあ。
(※試合後、相方に、「西村主審みたいな何でもピッピキピッピキ吹いて止める審判より全然いいよ」といわれました。それはそうかも。でも、それは両方のチームの選手に節度が(ぎりぎり(なんとか))あったために荒れなかったという、結果論でもあるわけです。))
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