かわみなみ『ダイヤモンド・ガイ』
かわみなみ『ダイヤモンド・ガイ』(白泉社文庫)、西村しのぶ『アルコール(2)』(ヤングユーコミックス ワイド版)を購入。
かわみなみが今、文庫で出るのは大変喜ばしい。『ダイヤモンド・ガイ』は『シャンペン・シャワー』の続編というか番外編である。ずっと単行本未収録だったのが今回初めて文庫にまとめられたのである。
連載当初、あたしはこれらの作品を、キャラクターやギャグの面白さで読んではいたが、サッカーの部分はよくわかっていなかった。数十年の後、自分が熱心にサッカーを見るようになって、『シャンペン・シャワー』が文庫になっているので読んでみてびっくりした。
リーグの成績が生活に直結する、スポンサーからのプレッシャー、リーグと代表との間を行き来、離れて暮らす家族との心理的な綾、怪我に泣き、代表に選ばれて喜び、新人選手に脅威を感じ、ベテランと呼ばれ、次第に衰えていく自分の肉体を自覚しつつ、奮起していいパフォーマンスをしてみせる…。これはサッカー選手の人生そのものである。日本にプロサッカーがまだなかった時代に、こんなことを少女まんが誌に描いてたんである。すごいよ。
今回の『ダイヤモンド・ガイ』は、『シャンペン・シャワー』の時にサブキャラクター(でも立ってた(笑))アンドレとマルロが中心のお話。でもジョゼもちゃんと(いたるところで)出てきますよ。
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