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2006/07/29

田辺聖子『残花亭日暦』

田辺聖子『残花亭日暦』(角川文庫)読了。あの「カモカのおっちゃん」、田辺さんの夫のひとが亡くなる頃の日記。車椅子の夫とお母さんを介護しながら、パートの人やショートステイをうまく使いつつ、忙しく作家活動をしていると、足元をすくわれるように夫のガン発病である。
「その日その日の出来心」の合間に、人生の真実がいやおうなく混じってきて重い。
パートの人の作った細巻がまずい、この酢飯の具合が、とか、病院で何十万も払ったとか、手伝いの人のものの言い方がどうとか、ちくちくしたトゲのある部分もあるが、こういった生な部分も日記の醍醐味であろう。
「かわいそに ワシはあんたの 味方やで」で泣けて泣けて、気がついたけど、これハードカバーで買ったのの二度買いだわ。同じところで二度泣いてしまったよ。

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