ジョージ・プリンプトン『トルーマン・カポーティ』
ジョージ・プリンプトン『トルーマン・カポーティ(上・下)』(新潮文庫)を読了。カポーティの生涯を、170人以上の友人・知人にインタビューして構成された「オーラル・バイオグラフィ」である。以前ハードカバーで買ったのはいいけど、あまりに分厚くて重いので、最後まで読めてなかったのが、ありがたいことに、というのは映画『カポーティ』(フィリップ・シーモア・ホフマンが賞を取ったやつだよ)のおかげだと思うけど文庫になったので、電車用に買ってようやく読んだ。
『遠い声、遠い部屋』を読んで以来、カポーティはあたしにとって文学的なアイドルだったので、このような伝記を読むのはしんどい。非常にしんどい。といっても、『遠い声、遠い部屋』が一番好きだな。若書きで、技巧的に過ぎるけど、宝石のように美しい。あの作品があって後は全部余生、という気もする。
晩年はドラッグとアルコールで脳みそ縮んでたらしいです。中島らもさんと一緒だね。天才で繊細で、シラフで生きるのが辛かったんだろうな。
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