2007 Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選Cグループ第1節 ジュビロ磐田 vs. FC東京
むちゃくちゃ面白かった。特に前半面白かった。それだけに、勝てなかったのが悔しいくてならない。勝てる試合を落とした気持ち。
ヤマスタ寒かったっすよ。それでもヨシカツは半袖だ。タイツで半袖。「ヨシカツ東京」コールは毅然と無視していたヨシカツも、「ヨシカツ半袖」コールにはこっち見てつい苦笑いしてた。ヨシカツあいかわらずいい人だー。大好き。
でも、チョペさんも実は半袖だったですよ。チョペさん、試合前のウォーミングアップから大張り切りでさあ、もう目の輝きが今までと全然違うの。こういう人はやっぱりプライドなんでしょうか。
試合では、前線で大きなストライドでゆったりと回遊。雑魚を尻目に、ジンベエザメみたい。悠然と落ち着いていて、何も問題はないという風情である。ボールすら見てないという指摘もあった。でもボールが来ると、磁石のようにボールを吸い付け、低い位置では簡単に捌き、タイミングが悪いパスはすぐ返し、ゴール前では一瞬にしてギュン、とトップギア、スルスルとドリブルしたり、ぴたりと落としたり、瞬間移動してたりね。こういう人が前線にいると、ポゼッションするのがどんなに楽か。ほええ。なるほどねえ。まあ、その周りではルーカスと栗澤が献身的に鬼のように動き回ってるんだけど。それに優しくて紳士。ジュビロの太田が倒れてたらすぐボール出して、心配して、ハグハグしてあげてた。うちの子たちがまだチョペさんの動きに慣れていないので、チョペさんが相手ディフェンダーにぶら下がられて体勢を崩しながらもボールを落として止める、チョペさんの倒れた後にボールだけぴたりと止まっていて誰も行かない、なんてこともあったけどね。それにしてもすばらしい。秀人の本気を久々に見たな。次は、もっとチョペチョペいいたいですね。
あと、今ちゃんだ。3節まで、どうも福西に遠慮してるのかまた悩みモードに入っていて、やりづらそうにやっていたのが、吹っ切れたごようす。切れ切れで、声も出しまくっていた。後ろを向いて凄い形相で怒鳴ってるシーンもあった。何ていってるのかわかんなかったけど、知人によると「ずるずるライン下げてんじゃねーよ!」だったそうです。どんな怖い。代表落ち効果?(をい)。
福西は、ヤマスタでいいことをしたい気持ちがちょっと空回りか。普段無表情な人が、こういうことがあるから面白いね。秀人に倒されながら肘打ちした上に、イエロー出された秀人が激昂したのをなだめに行って逆にイエローカードを喰らう、のあたりは圧巻。圧巻て。いや、福西のためにも勝ち切りたかった。
栗澤はボールを獲るのがうまくなったと思う。確かにパスセンスやシュート意識は物足りなさもあるけど、トップ下でもサイドに入っても、豊富な運動量と守備力、つなぎの機転の良さ、これは替えがきかないところ。だから、栗澤を交代した後でバランスが崩れてしまって。下げるの早過ぎだろうヒロミ、と思ったけど、ニッカンによるとアキレス腱傷めたらしいので、この交代はしょうがない。問題は梶山をそのまま左サイドに入れたことで、あそこに、運動量の足りない梶山を途中からでは難しかった。良くも悪くも梶山はボールに触って触って調子を上げるタイプなので、サイドではスタートに時間がかかるのよ。無理な擁護してますか。してますね。憂太の方がよかったかも知れん。段々よくなったんだけどね。
石川は、ボールを受けるのをいろいろ工夫してうまくなっていて、そうそう石川のところではボールを失わなくなったので、努力してるなあ、偉いなあ、と思うけど、それにしても伊野波とのコンビネーションがよくない。去年の最後の方の徳永の方がまだいいくらいでした。あたしが未だに加地くんを惜しむのは、まず第一に、加地くんこそが第一級の石川使いであったと、そういうことなんだろうな。
ヒロミ采配にいいたいことがあるとすれば、どうせナビスコでエバを試さなくちゃいけなくなるんだから、最初っからエバを入れるべきだったんではないかなあ、ということと、憂太とチョペさんをセットで見たいよお、ということ、これをやると、もはやFC東京というよりは中央突破命の別の東京みたいになるけどね。あと、今回は、最後までワンチョペ残して平山とツインタワーでパワープレーでよかったんじゃないかなと。チョペさん前に置いておくだけで相手ディフェンダーは神経すり減らす。まあ、膝の状態見ながら使ってるのかも知れないけどね。1点が欲しい時にシュートを打たないで「シュート打て」コールされる平山は反省しないと。赤嶺だっているわけだし。
栗澤のアキレス腱と、石川の頭打ったのがなければ、守り切れた試合かも知れないし、その辺はわからん。それにしてもちょっと後半引き過ぎた。
ところで、あたしはジュビロの船谷が結構好きなんですが、今回あのポジションでは圧敗していて前半のうちに替えられたのが残念でした。取り合えずアジウソン監督の修正能力は、この二戦見た限りでは素晴らしいね。
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