映画『プルートで朝食を』
DVD買って積んである映画がいくつかあって、そのうちのひとつ。今日ようやく見ることができた。
んもう、女の子の格好のキリアン・マーフィーが可愛いったら。
実際には、アイルランドの紛争や、カトリックの同性愛に対する偏見などが色濃く影を落とし、相当悲惨な現実が通奏低音として流れているわけで、主人公の恋人や友人がIRAに関ったり、主人公自身も爆弾テロに遭遇してるんだけど、映画全体は非常にポップでカラフル、懐かしい70年代ポップスの響きもあいまって、大層元気づけられる内容になっている。
これはもう、主人公が前向きで明るくて、笑いやジョークで悲惨な状況を切り抜ける機知を持ち合わせており、なにより、殺されそうになろうが「野垂れ死ぬぞ」といわれようが、自分を偽らずに生きていく姿を貫いてるからだろうと思う。
きらきらした女の子らしい服が好きな、なよなよした主人公が、銃で脅しされても突っ張って見せるシーンには驚いてしまったが、考えてみれば、なるほど小さい頃から彼(彼女?)の人生は、自分に男らしさを押し付ける世界に対する孤独な闘いの連続だったんだよなあ、と、感心してしまったことでした。
神父役のリーアム・ニーソンが、いい感じの存在感を出していた。あと、小ネタというか、ブライアン・フェリーが変態オヤジの役をやってるのにはニヤニヤしてしまったよ。うんうん、似合ってるよ、みたいな。
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