アマラオファイナルマッチ
寒い日だったけど、一万五千人も入ってた。リーグ戦なみじゃない?
アマラオの人柄がにじみ出る、温かいイベントでした。
ラモス、前園、小倉、小島ら、元日本代表クラスがうち揃った、豪勢なアマラオアミーゴスと、東京ガス時代の懐かしい顔が揃った東京レジェンズ。場内実況は何と鉄人八塚さんだ。
アマラオは、最初はアミーゴスとプレーし、後半は東京側でプレー。懐かしいコールやチャントが繰り出され、アマラオへのブーイング(笑)まであり、最後はヒロミ・アマラオ2トップという、萌えポイントを抑えまくった展開、楽しかったよ。
最後の挨拶、アマラオがグダグダになった。ぐずぐずと、泣きべそをかきつつ、いつまでも、ああ、さよならをいいたくないんだな、お別れが寂しいんだな、いつまでも、こうしていたいんだなと思った。これもアマラオらしい。それに、こちらも同じ気持ち。
それでも楽しいことには終わりがあるわけで。
お別れしないとまた次の新たな一歩が踏み出せないからね。お互いね。
綺麗なお嫁さんをもらったんだから、がんばれアマラオ。
あたしは2002年からのニワカなので、それ以前に在籍した選手、ましてや東京ガス時代の選手のことはよく知らなかった。名前や顔は何となく知っていても、プレーしているところはほとんど見たことがなかった。
いずれも、アマラオと同様、日本代表や公式な引退試合とは縁のない、世間的には無名といわれるような選手たちである。
今回、目の前でプレーする彼らに、昔と同じ(であろうと思われる)コールやチャントで声援を送り、拍手をする機会が与えられ、それはあたしのようなニワカにもたいそう幸せなことであった。
こういうイベントの花試合でサッカーの内容を云々するのは無粋なことかも知れないけれど、でも彼らは、元日本代表クラスの揃うチームを相手に、一歩も引かずに戦っていた。マジで勝ちに行っていた。堀池はナイスセーブを連発し、浮氣アニキはがっつりと守り、小池が、梅山が、鏑木が走り、和田が決め、そしてそれらのプレーは、東京の堅守速攻のDNA、まさにそのオリジンであった。もうおっさんで、走れなくなって、気持ちに身体がついていってないけど、瞬間、瞬間で本気を感じるプレーがあった。スペクタクルなカウンターに「セクシーTOKYO!」コールが上がり、ロベルト・オクの足さばきに歓声が沸き、そしてそれらは、ラモスを本気にさせるのに十分な気迫だったのだ。
ああ、まさしく彼らはぼくたちあたしたちの選手だったのだなと。
こうやって、ジャイアント・キリングをやってのけていたんだなと。
何か、大切にしなくてはいけないもの、脈々と流れるものを感じた瞬間ではありました。
このイベントは彼らにとっても、アマラオと一緒の卒業式みたいな、そんな試合だったのかも。
うん、よかったよ。
それで前日の柏戦を思い出しちゃったりしたわけなんだけどね。
やっぱ、最後までボールを追わないで安易にスローイン選択したり、安易にコーナーキックにしちゃったりさ、そういうのはやっぱイヤだし、悲しいよねえ。ぼくたちあたしたちの選手には、最後まで諦めずに走って欲しかったんだ。それで悲しかったんだなあ。
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