2009 Jユースサンスタートニックカップ決勝トーナメント決勝 FC東京 vs. サンフレッチェ広島F.Cユース
やっぱり広島は強かったわー。
3年前のリベンジだ、という気持ちと、3年前と同じようになったらどうしよう、という不安がない交ぜになって、試合前にすげー緊張してたよ。あたしが緊張してどうするだが。
3年前、その前の試合まではあれほど前線でボールを収めていた森村が、決勝の広島戦では孤立させられ、消えてましたからねえ。
つわけで今年(というか今週)3度目の長居です。バカですね。
あたしの体感(あたしが体感してどうするだが)では、この大会、強さではこないだの養和が一番、広島二番という感じでした。
そういう意味でも、決勝トーナメント初戦に、苦労しながら養和に勝ったことの意味は大きかったと思う。
準々決勝の名古屋も、準決勝のガンバも、東京の組織的なプレスがよくハマり、結果大量得点になった試合でしたが、広島はやすやすとはまってくれない。ちびっ子テクニシャン揃いのチーム。7番中山くん、4番宮本くんのところにボールが入るとくるんくるんで手がつけられない、全然ボール取れないし、10番大崎くんは脅威でした。
特に、一人減ってしまった状態でパスをつないでリズムを作り出した後半は、本当に凄かった。相手の方が一人多いんじゃない?という気すらして、いつ逆転されるか現地でハラハラしておりました。中盤では広島の圧勝です。内容では負けてたといわれましても、はあ、おっしゃる通りと申し上げるしかありません。
ただ、フィニッシャーがいないんだよねえ。重松健太郎、三田尚央という決定力のある東京はやっぱ強かったなと思う。そして広島の時間帯をしのぎ切ったのも、確かに東京の力だった。
でも、このチーム、今年おいらあまり見てないのであれ(どれ?)ですが、重松くんも高円宮杯の頃は妙にイライラしてたようだし、三田くんは一年の時の怪我の影響もあって出遅れ、スタメンを取れたのはこの大会に入ってからだし、そもそも、一年上の代より全然まとまりのない、いいときはどんどん行くけど、先制された時、リズムの悪い時、ダメな時に声を出せる子がいない、もったいないチームだったと思うんですよ。
シーズン最後に全てがようやく間に合った、よく優勝という形で結実してくれた、感謝の気持ちでいっぱいです。
あと、累積警告で戦えない選手もいなくて、全員そろって決勝に行けた、そこもよかったね。
3年前は、途中までチームを見ていた倉又さんがトップチームに緊急配備されてしまった。チームもタイトルを逃した。果たされなかった胴上げを、長居で見ることができたのも嬉しいことでした。
倉又さんが作るユースチーム、あたしは大好きです。ボールに対する尋常じゃない執着、最後までやり切る気持ち。テクニック以前の大事なものを植え付けてくれていると思う。来年もよろしくお願いしますね。
ああ、終わっちゃったね。寂しいね。ユースを見てると毎年感じることではあるけど。
今年のこのチーム。U-15むさしが上がって来た最初の世代。中学三年のあの時、ヴェルディグランドで『真の東京ダービー』を戦った深川とむさしが合流したチーム。
中三のあの時の深川の18番、深川らしいテクニックを見せてくれた山崎ナオくんはどうも進学らしい。むさしで10番つけて強さと賢さを見せてくれた重松くんは、怪我も多くて心配したけどトップ昇格を果たした。試合に出れなくても声を出して盛り上げてくれた他の子たちも、進路はいろいろ。
元気で、ずっとサッカーやってて欲しい。またいつか会える日を楽しみに。
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