2008/07/07

アニメ『西洋骨董洋菓子店~アンティーク~』#1

楽しみにし過ぎたかも知れないのだが、がっかりである。
よしながふみの原作風にしようとして失敗している(としか思えない)キャラクターの作画と、背景の3D映像の甚だしい乖離も去ることながら、演出がね。
たとえば、エイジが試合後、大好きなケーキを食う。ミルフィーユである。パタンと倒してサクッサクッと切り、クワっと大口を開けて食べ進む、手馴れた食べ方である。原作でここは、エイジがサクサクパクパクとあっという間にケーキを食い終わり、口をぬぐって「そんで?」とジムの会長に水をむけると、おもむろに会長がエイジの検査結果(網膜はく離)を告げる、という段取りになっている。ところがアニメでは、喰おうとしたらいきなり会長が検査結果を告げるのである。
そりゃないだろうと。
エイジにとっては大好きなケーキ、唯一の楽しみみたいなケーキである(それが後にエイジがアンティークに就職する動機にもなっている)。過酷なボクシングの試合の後である。ましてや言い出しにくい検査結果である。孤児のエイジにとっては親代わりみたいな人情家の会長は、言い出すタイミングを計りかねていたに違いないのである。違和感ありまくりである。
そもそもよしながふみという人は、絵がうまいかといえばそうでもない。ストーリーテラーかといえばそんなにあれ(どれ?)でもない。何がいいかというと、ひとの心の機微を描くのが、こりゃもう抜群にうまいのである。絵なんか背景ほとんどないも同然、コマの大半はおおむね人物のアップで占められているのである。
何が描きたくてアニメ化したのかと。こんな演出で満足なのかと。尺が足りないからしょうがないというようなシーンではないわけで。
とりあえずまだ第一回なんだけど、激しく萎えたな。まあでもきっと、全部見るんだろうな。

あと、ドラマが気に入って見た人は、え、あんなガチホモの話だったの、と引いた人が多かったようである。それはそれでお気の毒である。

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2008/06/28

アニメ『図書館戦争』最終回

原作を読んでいなかったので、今回は観てから読もうと思っていたが、ついに最後まで読む気が起こらなかった。残念。丁寧な絵だったが、ストーリーは粗筋レベルというか、心を寄せるきっかけとなるディテールがついにつかめなかった。戦いも恋愛も、中途半端にしか描かれていなかったように思う。読んでから観た人はどう思われたことだろうか。
ところで、あの左手の敬礼はいったいどういう意味?原作読んでたらわかるのかしら。それとも、あたし何か見逃してた?

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2008/06/08

6.5の晩ご飯

神戸出張。出張先で会議で遅くなり、ホテルに入ったのが10時近かった。しょうがないのでホテルの近くのサンクスで、サンドイッチ、竜田揚げ、シシャモの焼いたの、ビールなど買い込む。
朝ごはんが付いていて安いからとったホテルだったのだが、チェックインしたところ、ツインのシングルユース、しかもオンデマンドで映画見放題という宿泊プランだったのだな。

もう遅いからそんな暇はないのだが、映画見放題といわれると見ないと損な気がしてしまうのが根っからの貧乏性というやつで。見たい映画が特になかったが(じゃあ見るなよ)、デスノート(実写のやつな)の前編をやっていたので見る。あれだね、Lの役の人はすごいハマってるね。この人、今度のデトロイト・メタル・シティーの実写版映画でヨハネ・クラウザーII世やるんだよね。凄そうだなあ。でも、藤原竜也は夜神月にはとても見えない。んん、誰ならいいんだろうなあ。死神に「悪魔」といわれる役だからなあ。ああ、リュークのCGはよかったね。それにしても、デスノート(原作)の面白さって騙し合い、罠の張り合い、裏の読み合い、コンゲームの面白さだと思うんだけど、映画はこれ何を楽しめばいいんでしょう。一昨年の映画、しかも前編だけ見て、あたしは何をゆってるんでしょうね。

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2008/01/06

のだめカンタービレinヨーロッパ

録画していた『のだめカンタービレinヨーロッパ』を見る。
いやこれよくできてるね。ヨーロッパロケの映像がたいへん綺麗で、これはお金掛けてるなあ、というのもあるけど、それだけじゃない、原作のエピソードのシーケンスをつなぎ変えたり、削ったりしながらも、うまいこと原作のエッセンスを限られた時間に詰め込んでいる。のだめと千秋先輩の成長を示す重要なモノローグはほぼ原作通りに入ってると思うし。
整理され、何より音と映像が説得力があったことで、原作の意図がよりくっきりした部分もあると思う。例えば、指揮者コンクールで、失敗した『ティル』を、最終日に再演したことが、千秋先輩とオーケストラの関係を深め、それがその後のコンチェルトにもいい影響を与えたのだなあ、というところね。
新キャラ、ベッキーのターニャは雰囲気がそれっぽくってよかったと思う。
バックに随所に使われてる音楽のセレクトもいい。ヴィエラ先生のシーンで、アリア『私のお父さん』が使われてた時、「おおっ(ぽんっ)」という感じでした。
樹里ちゃんの怪演は相変わらず素晴らしいけど、玉木くん棒振りうまくなったよねえ。左手の表現力が増し、タクトの持ち方も無駄な力が抜けたというか。素人目には、コンクールのシーンなんか本当に振ってるっぽくてびっくりした。役者ってすごいね。

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2007/10/27

映画『プルートで朝食を』

DVD買って積んである映画がいくつかあって、そのうちのひとつ。今日ようやく見ることができた。
んもう、女の子の格好のキリアン・マーフィーが可愛いったら。
実際には、アイルランドの紛争や、カトリックの同性愛に対する偏見などが色濃く影を落とし、相当悲惨な現実が通奏低音として流れているわけで、主人公の恋人や友人がIRAに関ったり、主人公自身も爆弾テロに遭遇してるんだけど、映画全体は非常にポップでカラフル、懐かしい70年代ポップスの響きもあいまって、大層元気づけられる内容になっている。
これはもう、主人公が前向きで明るくて、笑いやジョークで悲惨な状況を切り抜ける機知を持ち合わせており、なにより、殺されそうになろうが「野垂れ死ぬぞ」といわれようが、自分を偽らずに生きていく姿を貫いてるからだろうと思う。
きらきらした女の子らしい服が好きな、なよなよした主人公が、銃で脅しされても突っ張って見せるシーンには驚いてしまったが、考えてみれば、なるほど小さい頃から彼(彼女?)の人生は、自分に男らしさを押し付ける世界に対する孤独な闘いの連続だったんだよなあ、と、感心してしまったことでした。
神父役のリーアム・ニーソンが、いい感じの存在感を出していた。あと、小ネタというか、ブライアン・フェリーが変態オヤジの役をやってるのにはニヤニヤしてしまったよ。うんうん、似合ってるよ、みたいな。

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2007/10/08

映画『ハチミツとクローバー』

これも相方が録画していたやつ。
ハチクロ、マンガは連載を読んでたけど、あまり熱心な読者ではなかった。アニメは流し見。でもこの映画はよかった。
マンガは細かいディテール、たくさんのキャラクター、たくさんのエピソードの積み重ねだ。この映画はそれを大胆にばっさばっさと枝葉を切り、エピソードを新たに作り、しかし本質はしっかり押さえて、「原作(の精神)に忠実」に作られていたと思う。役者もよかった。蒼井優はしっかりとはぐみちゃんだったし、伊勢谷友介の森田先輩は悪魔のようにいい男だった。カメラも音楽も全部いい。
いやあ、恥ずかしいくらい青春映画だなあ。

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映画『鉄塔武蔵野線』

相方が『鉄塔武蔵野線』を録画していてくれたのを見た。ああ、懐かしいね。遊び切れないほど長い時間があった、それなのになぜか焦燥感がお腹のあたりにちりちりしていた小学校時代の夏休み。
あたしも、小学校の頃、あてもなく自転車でふらついていたら、砂防ダムがたくさん連なる川にたどり着き、この上の上にはいったい何があるんだろうと、砂防ダムをいくつもいくつも乗り越えながら(砂防ダムって堰堤みたいなものだし、その川は夏はほとんど水が流れていなかったので、小学生でも乗り越えられた)上流に登って行ったことを思い出したよ。夥しい蝉の声。

それでもう一つ思い出したけど、学生の頃、研究室の助手の人が、関東にある某電力会社(あまり伏せる意味がありませんね)に依頼されて、鉄塔が景観に及ぼす影響の調査をするのを手伝ったことがあって、もちろん学生なんで、他の人が撮って来たたくさんの鉄塔の写真を並べて掲示したり、質問紙を配ったり、集めたり、データを入力したり、そういう下っ端仕事をしただけだけど、その際、一般の人に意識調査するだけでなく、某電力会社の技術者も集めて意識調査をしたんだよね。それでわかったのは、鉄塔は1本、2本と数えるんじゃなくて、1基、2基といわなくてはいけないこと、あと、某電力会社の技術者の人たちにとっては、鉄塔というのはそれぞれ個別にアイデンティファイされていて、写真を見ればそれがどこに、いつ立った鉄塔で、どういう役目をしていて、立てた時にどんな問題や苦労があったかをいちどきに思い出す、思い出したら最後、思い出話が止まらない、とてものことに、「醜いと思いますか?思う・あまり思わない・全く思わない」なんて質問の対象たり得ないってことだね。

まあ、あれだ、何か、鉄塔をたどっていってみたくなる、鉄塔愛に溢れる映画でしたよ。

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2007/07/28

LITTLE BRITAIN 2

WOWOWでリトル・ブリテンのシリーズ2を見ている。シリーズ1よりさらに下品にパワーアップ。ゲロネタなどがひどい(笑)。何がひどいって、あんまりゲロが強烈であるため、それがどんなに差別的な笑いのシチュエーションで行われているのかが頭から吹き飛んでしまうところがひどい。
関係ないけど、「エッエッエー」のアンが演劇をやってるシーン、劇中劇がオスカー・ワイルドの『真面目が肝心』だったので、ああ、イギリスではワイルドがこんな風にアタリマエに、馴染み深い劇作品として出てくるんだなあ、と思ったことですが、あたしがその劇を『真面目が肝心』であると認識したのは、最後の鞄がどうしたというせりふのところではなくて、それよりもっと前の、キュウリのサンドイッチが飛び交ったあたりであって、いくらなんでもキュウリのサンドイッチだけで「あれ?これってワイルドのあれ?」と思ってしまったのは、いささか忸怩たるものがある。何で食い物ネタにはこうも敏感に反応してしまうのか。

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2007/07/22

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドと7.21の晩ご飯

遅ればせながら『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』を観てきたよ。いやよくできてる。テンポがいいし、豊かな想像力に、きちんとディテールがついていっているところが凄い。船上の戦闘シーンの作り込みなんか気が遠くなるね。キース・リチャーズの存在感も楽しめましたよ。

晩ご飯は、映画を観た後、映画館の近くの店で、スパゲチのセット。映画館でポップコーンをぽしぽし喰い過ぎたため、軽めの晩御飯となった。あたしは赤ワイン、高菜と豚そぼろのペペロンチーノ、相方はウーロン茶とミートソースのスパゲチ。どちらもサラダとスープとデザートが付く。

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2007/06/05

LITTLE BRITAIN

お友だちがシーズン1のVol.1のDVDを貸してくれたので、 遅まきながらハマる。 最初、主演が2人だけだということに気づかなかった。 気づいた時はもうトリコである。
マットのなりきり具合、デビッドの狂気をはらんだ演技。 ブラックなジョーク。高齢者も障害者もオカマもデブも子供も外国人もコギャルも笑いのネタだ。ドタバタやナンセンスが、ドリフやゲバゲバを思い起こさせる部分もあるけど、ジョークのネタがちょっと日本では考えられないくらい過激。
即座にVol.2を買い、インタビューやメイキング、舞台の様子などを堪能。舞台もいいな。マットの"No but, yeah but…"や"I'm the only gay…"などの決め台詞を待ち構えて笑う観客の雰囲気や、スタジオ収録とはちょっと違うテンションも楽しい。
Vol.2を見終わってさみしい気持ちになっていたら、WOWOWがシリーズ2を7/17からやってくれるんだそうです。わーいわーい。

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