2007/11/20

小宮良之『RUN』

小宮良之『RUN』(ダイヤモンド社)を読了。

福田健二は2002年に見た。2002年、東京での彼の戦績はリーグ戦21試合2得点である。途中出場が多かったとはいえ、ストライカーとしてはいかにも物足りない数字である。
その2得点を、くっきりと覚えている。
ひとつは磐田スタジアム、6-1で虐殺された試合。加地くんの低いクロスに、ニアで合わせてくれた。あの1点は勇気をくれたなあ。6-0と6-1では大違いってやつだよ。
もう一点は、もはや既に伝説といっていい、ホーム最終戦浦和戦のVゴール、宮沢のフリーキックがポストに直撃、走りこんだ福田が決めてそのままユニ脱ぎ溝落ち、弾幕で助かって客席に飛び込んだ、あれだあれ。
あのVゴールだけで、福田は東京のサポーターに未だに愛されているし、語られているし、南米で、そしてヨーロッパで戦っている福田を、ぼくたちあたしたちはずっと気にかけ、出場したりゴールしたりすると喜んだりしているわけである。あのVゴールの時以外の、チャンスで決めきれず、眉間に縦皺よせて苦悩する福田の顔の記憶は時と共に薄れて行き、よかった時の方だけ記憶に残るんだから、福田も果報なことだ。
それは何より、福田が熱いやつで、サッカーに全霊をかけているのが伝わってくるからなんだろう。この本は、福田の生きる姿勢や、彼を取り巻く人々が、その熱い魂に巻き込まれていくところを稠密に描いている。
それにしても、福田の奥さんもすごいな。どんだけ包容力があるんだろうな。強いひとなんだろうな。

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2007/10/15

訃報:打海文三

打海文三の”パンプキン・ガールズは二度死ぬ”:重要なお知らせ
時事ドットコム:作家の打海文三氏死去
ひとに勧められ、つい最近読むようになり、たいそう気に入ったのだが、出版部数の少ない作家でもあって、多くは絶版もしくは品切れ重版未定になっていたので、図書館で借りたりもしていたのだ。
しかし、このニュースによれば、あたしはこの作家がちょうど亡くなったころに読み始めたということではないか。何ということだ。
ご冥福をお祈りします。アーバンリサーチシリーズ好きだったよ。もっと新作が読みたいんだよ。ああ、全く、何ということだ。

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2007/09/21

森田浩之『スポーツニュースは恐い 刷り込まれる<日本人>』

森田浩之『スポーツニュースは恐い 刷り込まれる<日本人>』(NHK出版)読了。
面白いというか、あたしなんかが普段スポーツニュースを読んでひっかかること(セクハラやステレオタイプ、浪花節的ストーリーの押し付けなど)がそのまま書いてあり、激しく同意、といった本。記事の詳細を取り上げ、読み込み、その上でそれを大きく総括してくれている。ステレオタイプの物言いの背後にある、集合的無意識みたいなものが恐ろしい。
しかし、どの国でも、スポーツニュースというのは、非常にドメスチックに、その国の国民の、身もフタもない本音というか「気分」のようなものが、そのまま反映されているものなんだろう。

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2007/08/10

『精霊の守り人』と8.10の晩ご飯

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とある友人から、上橋菜穂子『精霊の守り人』(新潮文庫)の第一巻を頂く。これを読んで続きが読みたくなって苦しめと、そういうことだそうだ。この本、まだ二巻までしか文庫化されていないのである。
文庫本一冊ではあるが、きちんとプレゼントの体裁にしてくれてるのがちょっと嬉しい。
しかし、どういう心情からあたしにこの本を読ませようと思うに至ったかはよくわからないな。
お昼をドトールでご一緒しつつ、昔好きだった小説家なり漫画家なりが、歳を取って衰えるのを見るのは辛いが、もちろん歳を取って共感できる部分が増える場合があるということ、最近やっているゲームのことなど話す。

明日から夏休みなので仕事の方がばたばたした。帰りにデパ地下でPaulのパン(スモークチーズのパンと、胡麻のついたフルート、あと、いちじくと胡桃の入った田舎パン)、それにレバーペーストを買って帰り、晩ご飯は、エーデルピルスを呑みつつ、パン、レバーペースト、トマトサラダをつまみに。

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2007/07/13

7.13に買った本と晩ご飯

つわけで関西方面に出張。旅のお供は、ロバート・パーカー『笑う未亡人』(ハヤカワ文庫)、舞城王太郎『スクールアタック・シンドローム』(新潮文庫)、いしいひさいち『大問題'07』(創元ライブラリ)。

晩ご飯は、研修所の食堂で、白菜とはんぺんの煮びたし。鶏肉、ニンニクの芽、ニンジンの中華風炒め。魚の塩焼き。ごはん。大根と油揚げの味噌汁。

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2007/07/11

最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』

最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』(新潮社)読了。ハードカバーは通勤電車で読みづらいので、つい後回しになっていた。大変な労作である。星新一の人生を語るということは昭和史ということでもあり、日本のSF史ということでもある。読み応えがあり、読後はしばらく呆然とした。作家対人生、その激闘の重さに。
そういえば、ぼくたちあたしたちは、星新一が身を削って作り上げたショートショート群を、思春期に湯水のように読んで育った最初の世代であったのだな。

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2007/04/24

4.23に買った本

ジョージ R.R.マーティン『王狼たちの戦旗(2)』(ハヤカワ文庫)サラ・イネス『誰も寝てはならぬ』(講談社)
サラ・イネス『大阪豆ゴハン』の文庫の4巻~6巻も出てるはずなんだけど、書店になかったので、bk1で注文する。

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2007/03/24

3.23に買った本

待っていたよ!のジョージ・R・R・マーティン『王狼たちの戦旗 I』(ハヤカワ文庫)、久々の新刊ロバート・ゴダード『眩惑されて(上)(下)』(講談社文庫)、忘れていた頃に次が出る岡野玲子『妖魅変成夜話 4』(平凡社)

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2007/03/17

シャンナ・スウェンドソン『赤い靴の誘惑』

名古屋方面に出張に行く道中、シャンナ・スウェンドソン『赤い靴の誘惑』(創元推理文庫)を読了。『ニューヨークの魔法使い』(創元推理文庫)の続編、『(株)魔法製作所シリーズ』二作目になる。
現代ニューヨークを舞台にしたファンタジーで、特にひねりはないのだけど、ロマンチックで可愛いラブコメディーなのでつい読まされてしまった。主人公が気立てがよくて頑張り屋さんなのが、感情移入し易いというか、まあ、これも少女マンガ的なんだろうな。主人公がランチタイムにアレをナニされたシーン(ネタバレに配慮しました)は涙が出たわ。

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2007/03/14

サカマガ梶山とサカダイノリオ

ノリオのインタビューが載っているというのでサカダイを買い、サカマガを立ち読みしようとしたら梶山のどアップを見てしまい、びっくりした。しょうがないからサカマガも買う。
ノリオのインタビューはジェフのジュニアユースから八千代高校への進学を選択した頃の話。梶山のインタビューは五輪代表の話。いつも思うけど、サカマガの井上さんという人はインタビュー記事がうまい。

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2007/03/12

タニス・リー『銀色の恋人』が復刊決定

銀色の恋人 タニス・リー  復刊リクエスト投票
タニス・リーの『銀色の恋人』が復刊決定だそうで。あたしは文庫持ってるけど、この素敵な作品が長いこと絶版状態だったのは不当な気がしていたので、嬉しいです。ちょっと少女マンガ入ってて甘めだけどね。
最近のタニス・リーは、『バイティング・ザ・サン』『鏡の森』『ウルフ・タワー』と、いまいち心惹かれるものがなくて残念だ。

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2007/02/06

2.4の晩ご飯と冲方丁の新刊

冲方丁『スプライトシュピーゲル(1)』(富士見書房)『オイレンシュビーゲル(1)』(角川書店)『黒い季節』(角川書店)を購入。マルドゥック・スクランブル、マルドゥック・ヴェロシティとハマッたので、ついライトノベルにまで手を出してしまった。ええ、もう、無茶くちゃに暴れちゃって下さい。

晩ご飯は、ホウレンソウ入りオムレツ。ジャガイモとネギの味噌汁。湯豆腐野郎をチンしてポン酢醤油で。納豆。ごはん。おーいお茶。

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2007/01/23

山岸凉子『テレプシコーラ』第10巻

実は単行本でしか読んでいなく、ネタバレを回避するのが結構大変だったんだけど、この間、よしながふみと萩尾望都の対談が載ってるというので、『このマンガを読め!2007』(フリースタイル)を買って読んだら、何とよしながふみと萩尾望都が対談でテレプシコーラの話をしているのだ。ネタバレだ。まさか萩尾先生にネタバレされるとは思わなかったよ。萩尾先生も、ストーリー展開にずいぶんショックを受けていらした。
『アラベスク』で育ったもので、このマンガも当然のように読み続けて、ずいぶん過酷なマンガだなあと思いつつ、最後にどんと来た。六花のコリオグラファーとしての才能が開花するために、これほどむごい代償が必要なのかと思ってしまったのだ。山岸凉子はやっぱり怖い人である。ひとみちゃんがこちらがわに踏みとどまってくれているのが救いか。
これで一部完結。空美ちゃんのその後が気がかりではある。

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2007/01/14

津原泰水『ブラバン』

津原泰水『ブラバン』(バジリコ)読了。中学、高校時代に吹奏楽部だったけど、ここんとこ合奏とはご無沙汰な人にお薦め。
あたしよりちょい下の年代だけど、高校時代のブラスバンドを25年後に仲間の披露宴で再結成しようという試みの話をタテ糸に、80年代の音楽や時代の雰囲気を横糸に、懐かしくも恥ずかしい青春ロマンが繰り広げられていて結構ハマる。
あの頃を思い出したら止まらないよ。困ったな。

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2006/10/31

サカダイ

とりあえず、梶山のヘッドはプロ初じゃないぞ、ということを指摘しておく。FC東京担当が忘れてはいかんね、塚越さん。今季のナビスコ杯予選・マリノス戦の、変な格好で押し込んだヘッドがありますよ。ナビスコの予選(しかも予選最下位敗退)なんか覚えてないかも知れないが。あたしも忘れたい。本人も忘れてたのかもしんない。
きっと「珍しいですよねヘディングでなんて。プロ初なんじゃないですか?」「…あ、そうですねー…」とかいう会話があったんだろう。たぶん。
今回のは、狙いすましたいいヘッドでした。ヒロミも喜びそうな感じで。
あー、120ページの、ゴール決めて喜んでる写真より、その2ページ前の、マークされてる平山の後ろで、こいつまたボール獲られるんだろうなあ、世話がやけるなあ、みたいに見てる写真の方がいいな。視線が鋭くて。

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2006/10/22

10.21に買った本

飛 浩隆『ラギッド・ガール』(早川書房)今市子『B級グルメ倶楽部 2』(フロンティアワークス )
『B級グルメ倶楽部』は、1の頃は、あまりボーイズラブという感じのしない、青春の切ない思い出がなかなか素敵なラブコメだったが、2になったらずいぶんあけすけなホモ話である。だが、それもまたよし。ラギッド・ガールはこれから楽しみに読みます。

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2006/10/13

大西科学『ジョン平とぼくと』

ちょっと前に買ったのに、今日、出張の行き帰りにようやく読むことができました。
ジョン平とぼくと
大西科学はウェブ上の仮想研究所で、もう8年もの長い間、質の高いウェブ雑文(失礼な意味で「雑文」といってるんじゃなく、「ウェブ雑文」というジャンル(笑)があるわけなのです)を提供し続けてくれていて、あたしはずいぶん楽しみに読ませてもらっていたものでした。この人のアイディアは多岐に渡っており、雑文のネタもいろいろです。数理的なネタの雑文は、あたしの頭ではなかなかうまく受けられなかったのですが、とりわけ、ファンタジー、剣と魔法ではなくて、現代ものの、日常ファンタジーといった趣きの雑文が、あたしは好きでした。
そして今、いかにも大西科学らしい、しかし確かに活字になっていて、たっぷり楽しめる分量の、こんな小説を手にすることができたのは、望外の喜びであります。
ゆるいキャラクターと脱力するユーモア。日常に潜むファンタジーと、丁寧なのに、どこかアヤシゲな科学解説。愛するものを大切にすることと、失うことの切なさ。少年と犬。バナナの香り。大西科学のエッセンスが満載じゃないですか。
次回作では、主人公である重の魔法の力の秘密が、ザンスシリーズのビンクのように、明らかになったりならなかったりするのでしょうか。楽しみですね。

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2006/10/12

サカマガ

誌面一新というので久々に買ってみた。巻頭特集の背番号物語なんちゃらは、正直、面白さがよくわからないというか、あんなに大々的にやるべきものなのか?名波のインタビューは読み応えがあった。あと、ヒロミと木村和司の対談は面白かった。オシム批判ね。
コラム執筆陣も交代、Jリーグの戦評が大幅に縮小されていて、読むところがない。もう二度と買わないだろうなあ。代表ファンの人はこれ楽しく読んだりするんだろうかなあ。

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2006/10/05

エルゴラッソ・サカダイ

エルゴラッソの梶山インタビュー面白かったね。今季相当自覚が出てきたようで、頼もしいというかもっとがんばれ。しかし梶山、最近しゃべりが単語じゃなく文章になってきているといっても、よくこの長さしゃべったな。長い時間かけたのをまとめたのかな。まとめてくれたライターの方お疲れさまでした。

サカダイの遠藤ヤットと加地くんの漫才も面白かった。ベタだった。加地くんが、関西の地でリラックスして、すっかりゆるゆるの関西のおっさんになっているのがよくわかる対談であった。なるほど、これがやりたくて移籍したのか。理解理解。味スタに来たら心置きなくブーイングできるというものだ。

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2006/09/29

9.29に買った本

久しぶりに本屋に行ったら大量だ。
ジョージ・R.R. マーティン『七王国の玉座〈5〉―氷と炎の歌〈1〉』(ハヤカワ文庫)
ビアズ・アンソニイ『名誉王トレントの決断―魔法の国ザンス〈17〉 』(ハヤカワ文庫FT)
飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使 I 』(ハヤカワ文庫JA)
トルーマン・カポーティ『ローカル・カラー/観察記録―犬は吠える〈1〉』(ハヤカワepi文庫)
トルーマン・カポーティ『詩神の声聞こゆ―犬は吠える〈2〉』(ハヤカワepi文庫)
高口里純『バラと最悪の魂(1)』(白泉社文庫)
高口里純『バラと最悪の魂(2)』(白泉社文庫)
高口里純『世の中は僕らに甘い(5)』(徳間書店)
細野不二彦『電波の城(2)』(小学館)
京極夏彦『邪魅の雫』(講談社NOVELS)
つーか、飛さん、グラン・ヴァカンスの続きはいつ出るんですか(泣)。

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2006/09/03

9.3の晩ご飯

今日も一日引きこもり。
ジョージ・R.R. マーティン 『七王国の玉座 IV-氷と炎の歌〈1〉』(ハヤカワ文庫)を買ったので、IからIVまで読み直しである。
最近、本はセブンアンドワイでぽちっとして、近所のセブンイレブンで受け取るというパターンが多い。本屋に寄る時間がない時は、これが一番楽。新刊を買い逃さないし、送料かからないし、クレジットカード情報をWEB上で垂れ流す必要もないしね。
ただ、出張先などで本屋に寄ることができた時、「しまった、これもうセブンアンドワイで注文しちゃった。今買えないじゃん」という悔しい思いをすることはあります。

晩ご飯は、じゃこ天をフライパンで焼いたの。サヤインゲンの胡麻よごし。ミョウガの味噌汁。ごはん。おーいお茶。

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2006/08/19

ジョージ・プリンプトン『トルーマン・カポーティ』

ジョージ・プリンプトン『トルーマン・カポーティ(上・下)』(新潮文庫)を読了。カポーティの生涯を、170人以上の友人・知人にインタビューして構成された「オーラル・バイオグラフィ」である。以前ハードカバーで買ったのはいいけど、あまりに分厚くて重いので、最後まで読めてなかったのが、ありがたいことに、というのは映画『カポーティ』(フィリップ・シーモア・ホフマンが賞を取ったやつだよ)のおかげだと思うけど文庫になったので、電車用に買ってようやく読んだ。
『遠い声、遠い部屋』を読んで以来、カポーティはあたしにとって文学的なアイドルだったので、このような伝記を読むのはしんどい。非常にしんどい。といっても、『遠い声、遠い部屋』が一番好きだな。若書きで、技巧的に過ぎるけど、宝石のように美しい。あの作品があって後は全部余生、という気もする。
晩年はドラッグとアルコールで脳みそ縮んでたらしいです。中島らもさんと一緒だね。天才で繊細で、シラフで生きるのが辛かったんだろうな。

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2006/07/13

ジョナサン・キャロル『沈黙のあと』

このところジョナサン・キャロルをむさぼり読んでいる。実は今まで読んだことがなかったので、新刊の『パニックの手』『蜂の巣にキス』から、どんどんさかのぼっていって、その奇妙な味わい、キャラクターの素晴らしさと、子供時代の思い出や幸福な恋愛の描写の美しさに忽然とし、それらがなすすべもなく崩壊していく残酷なストーリーにやられたりしておりました。
しかしこの『沈黙のあと』は、これはあんまりだ。なんだこのラストのぶった切り方は。これじゃああんまりじゃないかー。
ちょっと相当涙出たな。
といいつつ、今日は文庫新刊の『黒いカクテル』を買ってきてしまったわけなのですが。完全にやられておるな。

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2006/06/20

『エロイカより愛をこめて』とHARIBOのグミ(実はドイツネタ)

グミキャンディー、特にHARIBO社のものが好きで、ピーチだコーラだと、あれこれ買ってしまうんですが、こないだはワールドカップだからということか、FOOTBALLミックスというのが近所のスーパーに入荷していたので買った。ユニフォームとかスパイクとかボールとか優勝カップとかの形のグミなんですよ。さすがにワールドカップの形じゃないけど。スパイクの味ってちょっとどうよ。いや、味は普通のフルーツグミです。

で、それはそうと、青池保子『エロイカより愛をこめて』33巻(秋田書店)を購入し、結構凝ったストーリーの途中からだったので、32巻を引っ張り出して読んでいて気がついた。32巻の表紙、部長がHARIBOと書かれた瓶をかかえてグミを食べてるー。気がついてなかったなー。
HARIBOのグミを日本で扱っている株式会社リョーカジャパンによると、HARIBOとは「Hans Riegel, Bonn」の略だそうです。

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2006/06/15

ルパンふたたび

ルパンをね、読みましたよ。ザ・サードではなくて、元祖モーリス・ルブランの。ハヤカワ文庫から『怪盗紳士ルパン』『カリオストロ伯爵夫人』『奇岩城』が出てます。映画化のおかげかな。ありがたいことです。
いやー。何年ぶりだろう。あたしが読んだのって、もう何十年も前の、あのポプラ社かどっかの、少年少女向けのシリーズです。
以前、岩波文庫で『モンテ・クリスト伯』を読み直しした時も思ったけど、どうもあたしのように、小さい頃から活字中毒患者で、小学校低学年で少年少女世界名作全集とかそういうものを読み倒してしまうと、それでもう、その作品に、「読んだ」にチェックが入ってしまって、読んだ気になっている。こういうのはいかんですよ。ああいう版は、子供向けに結構いろいろ省いてあったりするし、それに何より、複雑な心理や、生活実感や、物語の歴史的文化的背景みたいなものを理解しないまま読み流してしまってるのにね。
ルパンは子供心にも何かいかがわしい雰囲気が感じとれて好きであった。それは、ホームズの、謹厳実直そうな顔の下にどろどろしたものを隠した、ヴィクトリア朝のいかがわしさともまた違う、何気ない会話にもエロいものが揺曳している、フレンチポップないかがわしさなのだ。
で、久々のルパンなんですがこれが。あー、やっぱりね、こういう話だったのね、みたいな。うすうす想像はしてたんだけど。やっぱ子供向けで満足しててはいけなかったんだなあ。

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2006/05/27

かわみなみ『ダイヤモンド・ガイ』

かわみなみ『ダイヤモンド・ガイ』(白泉社文庫)、西村しのぶ『アルコール(2)』(ヤングユーコミックス ワイド版)を購入。

かわみなみが今、文庫で出るのは大変喜ばしい。『ダイヤモンド・ガイ』は『シャンペン・シャワー』の続編というか番外編である。ずっと単行本未収録だったのが今回初めて文庫にまとめられたのである。
連載当初、あたしはこれらの作品を、キャラクターやギャグの面白さで読んではいたが、サッカーの部分はよくわかっていなかった。数十年の後、自分が熱心にサッカーを見るようになって、『シャンペン・シャワー』が文庫になっているので読んでみてびっくりした。
リーグの成績が生活に直結する、スポンサーからのプレッシャー、リーグと代表との間を行き来、離れて暮らす家族との心理的な綾、怪我に泣き、代表に選ばれて喜び、新人選手に脅威を感じ、ベテランと呼ばれ、次第に衰えていく自分の肉体を自覚しつつ、奮起していいパフォーマンスをしてみせる…。これはサッカー選手の人生そのものである。日本にプロサッカーがまだなかった時代に、こんなことを少女まんが誌に描いてたんである。すごいよ。
今回の『ダイヤモンド・ガイ』は、『シャンペン・シャワー』の時にサブキャラクター(でも立ってた(笑))アンドレとマルロが中心のお話。でもジョゼもちゃんと(いたるところで)出てきますよ。

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マイクル・スワンウィック『大潮の道』

マイクル・スワンウィック『グリュフォンの卵』(ハヤカワ文庫)が面白かったのだが、同じ作者の『大潮の道』(ハヤカワ文庫)は未読だったので、新刊本屋で探したが、ない。品切れである。さすがハヤカワ。
意地になって『日本の古本屋』サイトで検索し、町田の古本屋さんからお取り寄せ。

『大潮の道』500円
送料 300円
合計 800円

うーんうーん。

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2006/03/16

絲山 秋子『沖で待つ』

絲山 秋子『沖で待つ』(文藝春秋)読了。会社の後輩が、読め読めと薦めるので。後輩がいうには、女流というと恋愛小説ばっかりだけど、この小説は、恋愛関係なく、働くひとの生活実感がていねいに描かれているからいいのだそうだ。実にその通りで、よかった。
そういう作品の本質的なよさとはあまり関係がないのだが、この本、薄いハードカバーで、表題作と、『勤労感謝の日』という短編が掲載されているのだけど、この『勤労感謝の日』の主人公が、いやいやお見合いをして(また相手がイヤな男なのだ)、趣味を聞かれて「サッカー、FC東京のファンなんです」と答えているところに受けた。作者の人となりは存じ上げませんが、このあたり、編集者に、「もうちょっとメジャーなチーム名の方が読者にわかり易くてよくないですか?」とかいわれたりしなかったんだろうか。そうして、「いや、ここはFC東京じゃないとダメなんです」なんてね、妄想ですが。

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2006/03/03

Number #648

アマラオの記事が載っているというので買ったけど、これ電車の中で読んで激しく後悔。
アマー。どこまでいい人なんだい。
あたしのようなニワカでも、丸亀で一度だけアマラオを見た人も、みんなアマラオを好きになった。それは、これほどの慈しみと優しさに満ちた人間性が、語らずともにじみ出てるからなんだろう。
アマラオの今後が幸多いものでありますよう。今年はどれくらいJFL見れるかなあ。

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2006/01/29

山本浩『仁義なき英国タブロイド伝説』

山本浩『仁義なき英国タブロイド伝説』(新潮新書)読了。 面白い。
英国タブロイドの歴史や、様々な分野にわたる面白い凄いエピソードを、テンポよく要領よく解説してくれている。山本浩さんの書き方が面白いというだけでなく、タブロイド紙の存在そのものが、面白いというか、無茶苦茶ですな。よくも悪くも、タブロイドが(どぎつく誇張し、極端なまでに単純化しながらも)表現しているのは、イギリス人の本音なんだろうと思う。
この本に、「ニュース・オブ・ザ・ワールド」紙でおとり取材を得意とするマフムードという覆面記者がソフィー王妃を引っ掛けた時のことが書いてあったけど、どうも、こないだの、エリクソン監督が引っ掛けられて失言した事件も、同じ覆面記者のやり口みたいです(PINAさん情報サンクス)。あの事件も、タイミングさえ合えばこの本に載ったに違いないクォリティ。 何せドバイまで招待するという大芝居ですから。
この本の巻頭に、各タブロイド紙の特徴がまとめられているけど、これによると、「ニュース・オブ・ザ・ワールド」は、暗黒世界に精通する覆面記者までそろえ、潜入・おとり・告発路線を突っ走るとあります。どんな新聞や。しかし、こんな新聞が350万部も出てるわけです。日本のタブロイドももっとがんばれ。

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2006/01/27

1.26に買った本

平松洋子『わたしの沖縄食紀行』(集英社be文庫) 、西炯子『ひとりで生きるモン! 2』(徳間書店) 、山本浩『仁義なき英国タブロイド伝説』(新潮新書) 。

『ひとりで生きるモン!』は2が出るのを全く期待していなかったので嬉しい驚き。1よりもアベレージが落ちぎみなのは残念だが、それでも受ける。あたしは113ページの「高円寺物語(1)」がツボでしたが、みなさんはどれがよかったですか?

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2006/01/18

ロバート・ゴダード『最期の喝采』

ロバード・ゴダード『最期の喝采』(講談社文庫)読了。いつものゴダードと趣向が変わって、わずか8日間に起きた出来事をスピーディに描いている。例によって疑心暗鬼になりつつ、わけがわからないまま事件に巻き込まれていく主人公。人物の奥行きがちょっと物足りないか。もう一回くらいどんでんが返るかと思ったけど返らなかった。ジェフリー・ディーヴァーじゃないものね。

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2005/12/21

サカダイなど

サカダイの原監督インタビュー、つくづく、ヒロミの誠実さに感じ入ります。そして梶山の記事もいい。サカダイの塚越さんは原東京に思い入れが深かった人で、心を込めてまとめをしてくれてますね。

サカマガ、ルーコンのコメントに涙が出ました。ルーちゃんは悪くない。ルーちゃんはがんばったよ。ああ、あんなに献身的だったルーちゃんに、お礼をいう機会はもうないのかしら。

Footival、土肥ちゃんの「100Q入魂」のコーナーが面白い。

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2005/12/06

サカマガ・サカダイ

サカマガはガンバ優勝記念号と銘打ってるけど、ガンバばっかりで、セレッソ対東京の扱いが少ない。というか、セレッソのロスタイムの悲劇(まあ今ちゃんなんだが)がなければガンバの優勝はありえなかったし、西澤とモリシをフィーチャーしないでこの週末の勝負のアヤをどう表現するというのか。しかも提灯記事増えたよねえ。ジーコのやつとか中村俊輔が生きる街とか何とか。
サカダイはガンバの次にセレッソを取り上げていて、写真もすばらしい。もう少し、誤字脱字とか単語力とかつくともっといいと思うな。土肥ちゃんを「孤軍奮戦」というけど、まあPKストップはそうかも知れないけど、普通孤軍奮戦といったらディフェンダーが当てにならないとか怪我とか、そういう場合ではないでしょうか。あと、ダイはコラムも充実させて欲しいな。

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2005/11/22

『誰も寝てはならぬ(4)』出ました。

サラ イネス『誰も寝てはならぬ(4)』(講談社)、山岸凉子『テレプシコーラ(8)』(メディアファクトリー)購入。

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2005/11/16

よしながふみ『執事の分際』

よしながふみ『執事の分際』(白泉社文庫) 購入。ビブロスの『愛とは夜に気付くもの』に、同人誌の分を集めて足したもの、既読ばかりだけど一冊になってるのは便利でいいや、と思ったらですね、加筆・修正してやがり、もとい、して下さってましたよ。 特に、「ああ主よ、このよろこびを」の結末に至る部分なんか大幅に。
ああ主よ、これだから文庫は見過ごせないんだよねえ。やられておる。

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2005/11/15

サカダイなど

サカダイの戦評の選手採点に寸評が付いているのは偉いなと思っていたんですがね、今回の鹿島-東京戦、浅利の寸評に「終了間際のシュートは枠外へ」ってこれはどうよ。われらがスーパー社員浅利のあのスーパーボレーシュートですよ。枠内も枠内、曽ケ端が辛うじて止めて前にこぼしたやつじゃないですか。ゴール裏はみんな息が止まってましたよ。書いた人は鹿島担当の田中宏和という人です。

これはサカダイではなくて、エルゴラですが、元川悦子さんが、東京の得点シーンを「リスタートのこぼれ球を拾った馬場が右足で思い切ってシュート。その跳ね返りを」と書いていて、梶山のあの一人かわして一人引きつけておいて出した、相手ディフェンダーのマークをずらす起点になったあの計算されたパスをこぼれ球扱いですかと感に堪えませんでした。

ライターの人たちも限られた時間で大変な思いをしてお仕事されてらっしゃると思うし、なかなか難しいとは思うんですが、活字媒体というのはいかんせん、WEBと違って訂正が困難なんですよね。
で、あたしなんかが目で見た限りの現実と照らし合わせてこれですからね。あたしらが見てない現実についてどんだけ事実と違うこと書いてるかわかりませんよね。
枠内へのすばらしいボレーシュートを「枠外へ」、計算されたパスを「リスタートのこぼれ球」と書く、こういう粗雑な手つきで商売もの(サッカー)を扱う人たちなんだなと、そういうことです。

あー、サカダイの栗馬場対談は面白かったですよ。というか、二人が話してくれる今野像が面白かった。

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2005/11/11

文春の熊崎コラムの加地くん

週刊文春に熊崎敬さんという人が『ゴール裏で日向ぼっこ』というコラムを持っていて、今週は加地くんを取り上げてくれている。「保育士になりたい?若き日本代表の素顔」というタイトルです。
うーん、この人のコラムは、文春的にはオッケーかも知れないけど、サッカーファンにはちょいもの足りない内容なのはいつものことで、この加地くんについての記事もその通りだ。例えば、海外でプレーしようなんて思ったことは一度もない、と、今の加地くんはいうかも知れないけど、海外に行きたいと思ったり口に出したりした時期も実際にはあるわけで、今後もないとはいえないしね。
最後に、「僕は保育士のことは何も知らないけど、なんだか、いい保育士さんになれるような気がした」と締めくくられていて、ちょっとほんわかさせられた。

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