2010/04/06

2010 J1 第5節 川崎フロンターレ vs. FC東京

出遅れて席がなく、踊り場んとこで見たので、正直やってるサッカーをどうこう言えませんが。
川崎の出来がよかったというか、中盤で圧敗してたら、そりゃあポゼッションも何も。
でもまあ、おいら既に、重松健太郎が出て来るのを待ちわび、その一挙手一投足を見守る、固唾をのんで、というモードに入ってしまっているので。いいのかそれで。
こういうのは久しぶりだ。梶山以来かも知れない。
さすがに川崎相手ではあの切り返しは通用しないか。ああ、あそこでは潰されるなあ。うむ、悔しそうだ。
それでも、キープし、落とし、動き直し、ゴール前に入り込んだ。打ち上げずにきちんとコントロールして枠に行った。あれが今ちゃんのゴールを生んだのだ。
しかし結局のところ、フォワードとしては結果を出せなかったわけで。ゴール裏に挨拶に来たとき、傲然と頭を上げながらも悔しそうだったよ。それでいいんだけどね。

こないだ女子A代表デビューした岩渕マナちゃんが、デビュー戦後のインタビューで、「何にもできなかった…。」と絶句していた。世代別代表では通用してた自分のテクニックが、中国の大きいお姉さんたちの前では通用しない。第三者の目からは「普通にできてるじゃん、上出来」というプレーだったのだが、本人としてはショックだったことだろう。
それでも次戦ではゴールを決めていたけどね。
何が通用して、何が通用しないか、わかったら、大丈夫、次に進める。
いやあ、若いって本当にいいですね。

ところで、昨年の今頃はどうだったんだ、と、自分の日記をあさっていたら、
>中盤が機能しいていない。
とか、
>結局のところ、ボランチどうするんだよ、という問題に帰結するのかな、今季は。
なんて書いてありますよ。
そうか、またあの順列組み合わせをやるのか。
今ちゃんも傷んでしまったしなあ。

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2010/04/02

2010 ヤマザキナビスコカップ 第1節 FC東京 vs. 名古屋グランパス

週末はもう多摩シコとやらなので、手短に。

面白かったねー。随所に見所満載。
や、もちろん試合そのものは、おなじみ、ぐだぐだな水曜夜のナビスコだったわけなんだけど。

開幕戦のすぐ後、うちの相方が「おれは徳永がボランチとして成長するのを見守ることにする」と宣言したわけなんですよ。はあ?何いってるの?そんなこといってたら日い暮れるわよ、シーズン終わっちゃうわよ、とおいらは言ったわけなんだが。
成長してるじゃん徳永。工夫してるじゃん。
そりゃもちろん梶山みたいにはいかないけどさ。

その他にも、むっくんの職人技の守備とか。
キムの足下の見事さとか。キムは経験を積んでいったらどんどんよくなるよきっと。
権ちゃんもPKストップで気を吐いた。
あと、待ちかねた大竹。大竹もずいぶんよくなった。倒れにくくなったし、中盤では簡単にはたいて、前で決定的な仕事をしてくれた。
そしてもちろん重松。キングはキング。この日、国立で、重松に心を鷲づかみされた人も多かろう。
ゴールも嬉しかったけど、たぶん国立にいた大半の東京サポーターは、苦しい時間帯に前からプレスをかけ、ゴールキーパーのボールにさえ足を当てた重松、ぎりぎりのボールを最後まで追う、尋常じゃないボールへの執着とゴールへの渇望を体現する重松、ロスタイムの同点ゴール直後にボールひっつかんで、もう一点取りに行った重松に胸を熱くしたことだろうと思う。
ぼくたちあたしたちは、そういう選手をこそ愛するからだ。

そしてこのピッチの上に、最後はユースの選手が4人いたんだよねー。こうやって続いていく、歴史ができてくんだなあ。
これで梶山がいればさぞかし。ああ、それは言ってはいけない約束。

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2010/03/28

2010 J1 第4節 大宮アルディージャ vs. FC東京

えー、お久しぶりです。
昨年末以来ですか。
昨年末はJユースカップ優勝で終わり、年明けは高校選手権の準決勝2試合を生観戦。2月はゼロックススーパーカップの前座試合「フレンドリーマッチ U―18Jリーグ選抜 対 日本高校サッカー選抜」。その後はJ開幕で、ホーム開幕戦は何とか見れたものの、レッズ戦は仕事で見れず、セレッソ戦は普通に観戦と、そういうペースです。

今日は、中学年代の頃からぼくたちあたしたちを魅了しつつも高校年代は怪我に泣かされ、それでも試合に出ると、その強さとセンスを見せつけ続けてくれた(そして切れやすいのでカードもらうんじゃないかとハラハラさせてもくれた)重松健太郎のプロデビューがあり得るということで、チケット争奪戦にめげそうになりつつも何とかゲットし、大宮まで行って来たのさ。
いや、ユースから見てた痛い重松ヲタは「何で開幕デビューさせないんだよ」「出たら点取るぜ」「つーか今年のフォワードの軸は重松でしょう」「城福のチキン」「おれの重松」「いやおれのだ」などと言い散らして来たんだけどもね。
もちろん、レンタルしてきた外国人選手を試しに使ってみるのとはわけが違う。東京の将来を背負うことになる選手なんだから、そしてユース出身で初めてのフォワードなんだから(※コメント欄で、李忠成がいるというご指摘を受けました。全くその通りで面目ない。結局うちでデビューさせられなかったんだなあ。)、生半可なデビューをさせるわけにはいかない。それはわかってたんだけど。
ナビスコまでは待つつもりだったけど。

そして今日、相手が前半に2人減ってしまって、引かれてしまって、打てども打てども点が入らない、じりじりする展開の後半11分に、デビューはやってきた。
今日の審判だと、入っていきなりカード出されたらどうしよう、今年は「ケンタロウ落ち着けー」をトップチームでもやることになるんだね、なんて冗談で言ってたけど、こんな審判の時に、もうか、と思わないでもなかった。

そんな心配とは関係なく、ケンタロウは、何というか、ユースの時と同じようにプレーをしていた。つまり、実効力のあるプレーを、高いレベルでしていた。ポストプレーもそうだし、前からプレッシャーに行っていたし、ボールの受け方もよかったし、ボールを受けると前に勝負に行っていたし、ディフェンダー背負ってぴたりとボールを収めていたし、2人いる間を抜いてゴール前に進入していたし、丁寧に決定的なラストパスを出していた。鋭い動き出しで相手ディフェンダーの神経を逆撫でしたりもしていた。
入った当初、味方のお兄さんたちからなかなかパスが来なくて、おそらく本人よりも見てるあたしたちの方が心配したりもしたけど(「重松使えー」「ボール触らせてやれよー」)、本人落ち着いて丁寧に先輩たちにお膳立てパスを出したりして、無理矢理信頼をもぎ取ってた。
できることの種類が多い、そしてその全てにレベルが高いのがケンタロウのウリだと思うんだけど、そこそこ持ち味を出していたと思う。
相手が2人減ってしまった後半からだから、やりやすかったというのはあるかも知れない。それでも、お兄さんたちがシュートを外しまくる中、きちんとゴールを決めたことはやはりよかった。監督も使いやすくなるし、周囲からも信頼されることでしょう。
もちろんこれからマークがきつくなり、強いディフェンダーにやられまくる時もあるだろうし、イライラして調子を崩す時も来るだろうけれど、取りあえずは1点、ここからだよね。

あー、嬉しくてケンタロウのことばっかり書いてしまったけど、他の選手のこともちょっと。赤嶺が、今シーズンは、できる仕事の種類が増えている感じが、凄くいいです。あと、今ちゃんのこと、あたしはあまり褒めたりしないので、「嫌いなの?」とひとに言われたりもするけど(違いますよー)、今日の今ちゃんは何だか凄みがあった。センターバックだのボランチだの、ポジションなんか関係ない、おれはこうやるんだ、という雰囲気があった。
今日、デビューしたてのルーキーが点を獲ったことで、いささか攻撃のアイディアが枯渇しているような攻撃陣に危機感が生まれるといいなと思います。

さて、ナビスコも始まるよ。楽しみがいっぱいだね。

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2009/12/28

2009 Jユースサンスタートニックカップ決勝トーナメント決勝 FC東京 vs. サンフレッチェ広島F.Cユース

やっぱり広島は強かったわー。

3年前
のリベンジだ、という気持ちと、3年前と同じようになったらどうしよう、という不安がない交ぜになって、試合前にすげー緊張してたよ。あたしが緊張してどうするだが。
3年前、その前の試合まではあれほど前線でボールを収めていた森村が、決勝の広島戦では孤立させられ、消えてましたからねえ。

つわけで今年(というか今週)3度目の長居です。バカですね。
あたしの体感(あたしが体感してどうするだが)では、この大会、強さではこないだの養和が一番、広島二番という感じでした。
そういう意味でも、決勝トーナメント初戦に、苦労しながら養和に勝ったことの意味は大きかったと思う。
準々決勝の名古屋も、準決勝のガンバも、東京の組織的なプレスがよくハマり、結果大量得点になった試合でしたが、広島はやすやすとはまってくれない。ちびっ子テクニシャン揃いのチーム。7番中山くん、4番宮本くんのところにボールが入るとくるんくるんで手がつけられない、全然ボール取れないし、10番大崎くんは脅威でした。
特に、一人減ってしまった状態でパスをつないでリズムを作り出した後半は、本当に凄かった。相手の方が一人多いんじゃない?という気すらして、いつ逆転されるか現地でハラハラしておりました。中盤では広島の圧勝です。内容では負けてたといわれましても、はあ、おっしゃる通りと申し上げるしかありません。
ただ、フィニッシャーがいないんだよねえ。重松健太郎、三田尚央という決定力のある東京はやっぱ強かったなと思う。そして広島の時間帯をしのぎ切ったのも、確かに東京の力だった。

でも、このチーム、今年おいらあまり見てないのであれ(どれ?)ですが、重松くんも高円宮杯の頃は妙にイライラしてたようだし、三田くんは一年の時の怪我の影響もあって出遅れ、スタメンを取れたのはこの大会に入ってからだし、そもそも、一年上の代より全然まとまりのない、いいときはどんどん行くけど、先制された時、リズムの悪い時、ダメな時に声を出せる子がいない、もったいないチームだったと思うんですよ。
シーズン最後に全てがようやく間に合った、よく優勝という形で結実してくれた、感謝の気持ちでいっぱいです。
あと、累積警告で戦えない選手もいなくて、全員そろって決勝に行けた、そこもよかったね。

3年前は、途中までチームを見ていた倉又さんがトップチームに緊急配備されてしまった。チームもタイトルを逃した。果たされなかった胴上げを、長居で見ることができたのも嬉しいことでした。
倉又さんが作るユースチーム、あたしは大好きです。ボールに対する尋常じゃない執着、最後までやり切る気持ち。テクニック以前の大事なものを植え付けてくれていると思う。来年もよろしくお願いしますね。

ああ、終わっちゃったね。寂しいね。ユースを見てると毎年感じることではあるけど。
今年のこのチーム。U-15むさしが上がって来た最初の世代。中学三年のあの時、ヴェルディグランドで『真の東京ダービー』を戦った深川とむさしが合流したチーム。
中三のあの時の深川の18番、深川らしいテクニックを見せてくれた山崎ナオくんはどうも進学らしい。むさしで10番つけて強さと賢さを見せてくれた重松くんは、怪我も多くて心配したけどトップ昇格を果たした。試合に出れなくても声を出して盛り上げてくれた他の子たちも、進路はいろいろ。
元気で、ずっとサッカーやってて欲しい。またいつか会える日を楽しみに。

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2009/12/23

2009 Jユースサンスタートニックカップ決勝トーナメント準決勝 FC東京U-18vs.ガンバ大阪ユース

久しぶりの更新ですが、できたら27日の決勝、みんな長居に行きましょうよ、というお誘いのエントリーです。

いろいろとあってあまり試合が見れなかった今年だけれど、この大会は何試合かフォローできている。
11月1日の予選リーグ大宮戦。12月13日の養和戦。12月20日の名古屋戦。そして今日のガンバ戦。
世代別代表が5人も抜けて大宮に負けてしまって、その後代表のいない中で勝ち切るチームが模索され、再形成されたと思ったら、代表が戻って来てぶっつけ本番、しんどいながらも強い養和に何とか勝ち切り、そして長居で大暴れと、そういう流れですかね。すいません、途中見てないんで適当です。

12月13日の養和戦は、締まった、いい試合だった。球際も強く、切り替えの早い養和に先制されて苦しんだけど、前半終了間際のいい時間帯に同点にできたことで仕切り直しができた。そして圧巻の重松の2点目。あれは身震いするようなゴールだった。あのゴールの凄さについてはもうすばらしいエントリーがあるから詳しくは省略しますが。
ああいうことがあるから、長居にまで行ってしまったりするんだよねえ。

で、今日、時間を作って長居まで行ってガンバ戦見てきました。ひとつには、まあ、相手がガンバだったから。
このFC東京のU-18三年生たちは、三年前、中学三年の高円宮杯でガンバにやられた世代なのだ。深川は準決勝で、むさしは一次ラウンドと決勝の2回。
つまり、3年越しのリベンジマッチと、そういうわけなのだった。
そして、今回はこっちはむさしと深川の連合軍プラスαだぞと。

さすがにガンバ相手では、こないだの名古屋戦のように簡単にプレスがかからないだろう、難しい試合になるだろう、と、試合前にはそう思っていたのだけど。
ゴールラッシュもよかったけど、圧巻だったのは中盤の守備。前半の終わりの方、ガンバも東京のプレスにやや慣れて来て、ボールをつないでリズムを作り始めた、それを下げさせた東京の中盤の丁寧な、徹底的な守備がすごかったのだ。忠実に、連動した組織的なプレスをかけてガンバを追い込んだ、あれには驚嘆してしまいました。
倉又監督の手腕は確かである。誰一人サボるやついないもの。

ゴールシーン、一点目は、トップ昇格が決まっているレフティー阿部巧くんのコーナーキックを、トップ昇格が決まっている重松くんがファーで折り返し、最後はこれもトップ昇格が決まっている平出くんが押し込んだもの。二点目は、向こうのディフェンダーのこぼれ玉に重松くんが追いついて、細かいステップでキーパーのタイミングを外して蹴り込んだもの。ゴールネット天井に突き刺さった。三点目はこぼれ球を後ろから巧くんが決めたやつ。四点目が三田くんのすごいボレー。最後の五点目はゴールライン際で重松くんがねばってドスン。最後のPKの1失点は、まあ、帰りがけの駄賃みたいなもんである。
ゴールシーンだけでなく、キャプテン年森くんが中盤で拾いまくり、最終ラインでは松藤くんの危機察知能力が冴え渡り、重松のシャーまであって、見所満載でした。

こうして見ると、本当に養和は強かった、養和の分までがんばらないとな、という気持ちになるな。

さて、決勝は27日(日)、相手は広島、これも三年前、権田や吉本がやられた相手です。ユニバでの涙を憶えているよ。三年前のことだから、もちろん選手は代替わりしてるわけだけど、阿部巧くんは三年前のことに言及してくれていて、それも嬉しい。
みなさん、年末で大掃除だの忘年会だの仕事納めだのいろいろあろうとは思いますが、何とか時間を作って長居に行きましょう。

追記:そういえば、この試合で足を引っかけられた年森くんがめずらしく切れて、相手につっかかりそうになった時、もちろん山口くんが飛んでいって止めていた、その時、ちょっと離れたところにいた重松くんもわざわざ行ってなだめていた。重松くん、あんたが行くか、いつも止められるほうじゃないの、と、微笑ましくもおかしかったんだけど、twitterで、年森くんは1枚もらってるから、と指摘してくれた人がいました。がまんしろ、みんなで決勝に行こう、そういうシーンだったのだ。そうなんだなあ。

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2009/11/04

2009 Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝 FC東京 vs. 川崎フロンターレ

えー、お久しぶりです。
城福監督が今日まで浸っていていいという、その時間もあと3時間切ったので、大慌てで書いておきます。

前夜祭を楽しむという時間的精神的余裕がなく、バタバタと国立になだれ込み、ここ数年、他チームの決勝を生観戦したりもしたけれど、やっぱ自分が応援するチームの決勝がいいよ、なんて当たり前のことをいいながら、選手紹介になってようやく、浅利がベンチから漏れたことを知る。そうか、浅利はベンチに入れなかったのか。そうか。
どんなに浅利はこの試合に出たかっただろう。
それを言えばもちろん、石川ナオのことを思わずにおれない。どんなにナオはこの試合に出たかったことだろう。そしてモニ。それに、今シーズン、途中まで一緒に戦ってくれたカボレや金沢浄。

下馬評で川崎優勢、ナオの怪我、モニの怪我、長友の怪我。藤山の契約非継続、浅利の引退。
そして国立のバックスタンドから富士山がくっきりと見え、不思議と負ける気がしなくなってくる。
こういうのは何よりもキく。

試合開始してすぐ、梶山の慎重な走り方を見て、膝はあまり具合がよくなさそうだなと思う。それでも、ボールをよく動かしている。
思えば前回ナビスコ決勝からの5年間は、梶山の成長を見守る5年間であった。5年前、途中出場で中盤をふわふわと漂い、ボールがくれば鬼キープも見せたけど、PKを外してあやうく大ブレーキになるところだった梶山。その梶山が、これほど中盤の底でボールを獲り、散らし、組み立て、守備に効くようになるなんて想像もつかなかった。
相変わらず他サポには守備が軽いのどうのといわれてるけどね、あの最終ラインとうまく連携して駆け引きし、追い込み、罠を張る様子を見てよ。膝が本調子ならこんなもんじゃないわよ。何より重要なのは、梶山がチームに責任感を持ち、集中を切らさず、ダメな時もイライラしないでできることを最大限にやろうとする態度を身につけたことだと思う。すごいね。

そしてあの時中学生だった権田や椋原がピッチの上で躍動し、あの時足を攣らせるまで走った石川がベテランになって得点王争いをして代表にも呼ばれたのに大怪我でスタンド観戦、あの時ひとり減った中盤の底を一人で守り切った今ちゃんはセンターバックに、あの時土肥ちゃんに決勝を譲ることになった塩田は、不運なことに今回もベンチ。そしてあの時退場してしまった泣き虫ジャーン、もういない選手たち、鬼の形相の土肥ちゃん、加地くん、文さん、戸田、ケリー、憂太、阿部ちゃん…。
そういったことを憶えていて、折に触れ思い出す、何度でも思い出す、そのために、ぼくたちあたしたちはここにいるのだと、そしてこの日もいろんなことを憶えていて、何度でも思い出すだろうと思った。

ニューヒーロー賞のヨネは最初硬くてパスミスも多くて、なんだ、ヨネちゃんあがってるの?なんていってたらあのゴールですよ。まいるよこの子は。この大舞台にあれを決めてしまう、すごい子だ。
そして平山も最後まで走り、守備をし、ゴールを決めてくれた。さすが国立男である。コンスタントに点が取れるようになれば、アマラオみたいになるかも知れない。

そして2度目の優勝の方が、何がなんだかわからないうちに勝ってしまった最初の優勝の時よりも、泣けた。何だかしみじみと泣けた。それはやっぱり、浅利のユニを着込んだ藤山とか、怪我してる選手のこととか、それに、自分自身が前よりも涙腺がゆるくなっているから。それとも、5年前よりもずっと、クラブを応援する喜びや悲しみを知ってしまったからかも知れないね。

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2009/08/18

2009 J1 第21節 FC東京 vs. 横浜F・マリノス

お久しぶりです。

なんかこう、もちろん、日韓ワールドカップからサッカーを見るようになったニワカなあたしでも、中断明けの試合ってのは、選手は気力体力ともに十分で見ごたえのあるいい試合をしてくれるかと思ってたら実はそんなことは全然なくって、試合勘が戻るのにけっこうな時間がかかることが多いとか、普段のスタメンから3人以上入れ替わったら美しいコンビネーションなんてまず期待できはしないとか、そのくらいはわかってる。そして飛車角どころか王様のいないこの試合が始まってようやく、ああ、このチームは梶山のチームなのだった、頭ではわかっていても、それがどういうことか久々に思い知らされた、そういうことだったとしても。
でもこんな状況でも勝つ手立てはあるはずだし、それは監督がそもそも想定して準備していたことのはずだし、それでも。

そーたんのプレーはここで書くまでもなく、よくなかった。テクニックがあろうが攻撃のアイディアがあろうが、ハートの準備ができていない選手をスタメン起用するのはいけない。怪我で出れない選手、準備ができていても出れない選手、あるいはチャンスがそうそう与えられないし、たまさかにチャンスをもらっても、その1回のチャンスにおけるパフォーマンスがよくなかったらもう二度とチャンスはもらえないかも知れない、それをわかっていて日々たゆまぬ努力をしているベテラン選手、そういう選手を差し置いて自分がスタメンに選ばれたのだと、そういう責任を背負ってプレーしなくてはいけないのだと、次がんばりますというその次は、どんなに努力してもなかなか廻ってこないかも知れない、そういうことを彼はまだわかっていない、それは若さだし、反省すべきだし、理解した時には恥ずかしくて穴があったら入りたい体験なんだろうと思う。がんばって次を手に入れてくれと心から願う。

モニは気持ちの入ったプレーをしてくれた。ごめんモニ。モニを愛してはいても信じてはいなかったあたしは、試合の98%がんばっていいプレーをしていても、1%の緩みで、1%のアキラメで失点するモニとかを具体的にリアルに想像して恐怖してしまっていたんだけど、でも、小平で、失ったもろもろのことを取り戻すために山ほど努力しているモニを見ていたサポーターたちは、信じて待っていてあげたんだなあ。そう思うと本当、申し訳ない。
そして、久々にみたモニの1対1に拍手し、ドリブルで持ち上がるモニに悲鳴を上げながら、ああ、モニは帰って来たのだなと、そしてこれからもその努力が続くんだなと、プロアスリーツの人生の厳しさを感じながら、そこでなお、モニワコールができる幸せを噛み締めたりもして。

羽生さんもすばらしかったし、ヨネちゃんも頑張っていたし、そして徳永がこれほど頼もしく見えるとはね。守備に攻撃に、今回ほど徳永の存在をありがたく思ったことはない。キャプテンマーク、似合っていたよ。

もちろん勝ちたかったし、梶山がいない時に勝てないのでは困るとは思うけれど、いろんな選手のいろんな面が見れて、これはこれでひとつの盛り上がりというか、ええ、スコアレスドローの割には、そこそこおいしく頂けてしまいました。勝負は勝ち負けじゃないよね。いや、どう見ても勝ち負けですすいません。

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2009/07/13

2009 J1 第17節 FC東京 vs. 名古屋グランパス

久々に味スタ。ピッチの具合もいいらしいというので楽しみであった。
調子を上げて来たチームが、名古屋にどのくらいできるかというのも期待と不安が半々。
ところが、スーペルなこの人の出会い頭の一発で、試合全体を優位に進められることになってしまった。決定力ってすごいね。
ヨネちゃんと梶山のボランチコンビがバランスよく中盤を埋め、今野、ブルーノが、かつて東京にはなかったセンターバックのスタイルを示し、気がつけば名古屋相手に3-0の完勝である。相手が人数減ってからもう少し試合を支配したかった気もするけど、鈴木達也がダメ押しの3点目を決めてくれたから、まあ許す。

名古屋は、移籍が決まったらしいダヴィを使ったのは、あんまりいい感じがしなかったなあ。チームの雰囲気やモチベーション作りに失敗してるんじゃないかと思った。あと、小川はいい選手だなあとあらためて思いました。そういえば中村直志がいなかった。彼がいないと名古屋とやったって気がしませんね。いたら、そうやすやすと中盤を優位に進めることができなかったかも知れない。

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2009 J1 第16節 ヴィッセル神戸 vs. FC東京(テレビ観戦)

自宅でテレビ観戦。

神戸は監督交代ドーピングがあるかな、と思って見ていた。前半は鬼気迫るプレスをかけてきて、東京は我慢の展開、前半だけは神戸は堅守といってよかったと思う。
でも後半早々のいい時間帯、ナオがこじあけてしまった。スーペル・ナオ。何かもう、テレビの前でバンザイしちゃいました。ああ、おれたちは負け組だ。負け組決定だ。でもこんな負け組なら嬉しいよ。
試合後のコメントを見ると、神戸のディフェンダーはナオのゴールをアクシデントみたいにいってるけど、いやいや、今シーズンのナオのゴールはみんなあんなスーパーゴールなので。ふっふっふ。

あと、おフランスに移籍するノリオは身体に気をつけて頑張って欲しい。ノリオなら、どこに行ってもサポーターに愛されると思ってるけどね。

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2009 J1 第15節 FC東京 vs. 清水エスパルス

聖地国立。伊東輝さんの通算450試合出場という気が遠くなるような記録に、ホームの東京サポーターからも大きな拍手が送られる。

ヨンセンと岡崎の入った清水。ナビスコで勝ってても、この清水に勝たないと勝ったことにならないよね、と、誰彼と言い合ったことでした。妙に緊張して向かえた試合。
この試合を決定付けたのは、やっぱりこの人、石川ナオでした。左から来たボールをダイレクトに右アウトでゴールに持っていった。スーペル過ぎでしょう。
2002年の使っちゃうよから7年ですよ。イシ加地二段ロケット、アテネの失望、怪我、悩んで、グレードアップして帰って来て、壁にぶち当たって、乗り越えたと思ったらまた怪我で、ヒロミとの蜜月の終わりもあり。いろんなことがあって、でもナオはここで終わる選手じゃないと思いつつ応援してきたわけですが。まさかこれほどの開花を遂げるとはねえ。嬉しいような、怖いような。本人は、今までの積み重ねであって、絶好調といわれるのをイヤがってるようだけど、こうも決定力を見せられると、何か憑いてるような気もしてしまって。

清水はやっぱりヨンセンがよかった。ポストプレーも正確で、パスも出すし、運動量もあって、献身的で。でもこちらも平山とカボレが起点になってくれてたし、中盤はうちが勝っていたように思う。
それにしても、清水はナビスコで結果を出してる大前をなぜ使わないか不思議。

国立からの帰り道、東京ドロンパのぬいぐるみを持ったお子さんたちを何人も見たよ。買ってもらえなかったと拗ねてる子もいて、可愛かった。いや本当、マスコット作って本当によかったね。

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